睡眠薬とマットレスの関係

ヒスタミン薬を用いると、強い眠気を感じます。この副作用を逆に利用して作られているのが、睡眠改善薬なのです。ただし、最近のかぜ薬は、飲んでも眠くならない方向で開発されることが多いようです。

睡眠改善薬は、薬局で自由に購入できるので、安易に使う人も少なくありません。しかし、睡眠改善薬を使用する時は、抗ヒスタミン薬の依存にならないように注意しましょう。最初は睡眠改善薬1錠で眠れた人が、やがて2錠、3錠、さらに5錠、6錠と多めに飲まないと眠れなくなってしまうのです。これが抗ヒスタミン薬依存と言われる症状ですが、絶対に防がなければなりません。そのためには、睡眠改善薬の連用は避けてください。

睡眠に問題を抱えている人のなかには、「今日は眠れそうもないから、予防的に睡眠改善薬を飲む」人がいます。でも、これはまちがいです。睡眠改善薬は眠れない時に用いる薬で、予防のために飲む薬ではありません。実際にベッドに入り、眠れない時に限って服用するのが本来の使いかたです。